とある田舎の自治体職員の日常

web上に蓄積されていく情報は自分の分身です。いつか監視される日がやってくると思ってます。

へき地に住む高齢者

車は運転出来なくなった

近くのタクシー会社は

夜の営業をやめるそうだ

救急車はタクシー代わりに使わないでもらいたいと言われた

バスは本数が減らされると説明があった

病院や診療所の医師も高齢者

学校は統合して義務教育学校になるそうだ

引っ越すお金はない

空き家になると税金が上がるそうだ

へき地は土砂災害危険区域だらけ

マイナンバーカードが助けてくれるのか?

療養休暇に入る職員

人事異動の一覧の中に
休みに入る職員が必ずいる

クレーマーに追い詰められた若手や
子育てと連日の残業で精神的に持たなくなった女性職員など
休みの理由は様々のようだ

しかし、上層部ではマンパワーの話はしない
来年度はあれがやりたいとか
何かないのかとか
酒の席で思い付いたようなことを言う

元々職員数が足りていないため
今回の10万円のような事業が入ると
どこかの部署の職員を減らし
事業が入った部署を増やす

人事も毎月大変のようだ

婚姻届

月曜日は、
11月22日でいい夫婦の日
でした

今月の初めに

今月は、いい夫婦の日がありますので
結婚記念品の在庫の確保をお願いします

と市民課の窓口から連絡があっていた

記念品の注文をして
納品されて
待ち構えていたところ
客足(新婚さんのことです)はサッパリだった
ようだ

ひょっとしたら、
前日の日曜日が多かったのかな?
と思いながら
1日は過ぎました

験担ぎに窓口が振り回されるお話でした

スマホとアイデンティティ

スマホを家に忘れてきて
そのまま1日過ごす人と
取りに帰る人がいる

行動範囲や
関係者の個人情報
金融情報
趣味嗜好まで
あらゆる情報が入っている

なくしたら大変だ

前にいた係に
スマホを持たない職員がいた
休みの日の緊急連絡は
専ら自宅への留守番電話だった
理由を聞くと
スマホが信用できないのだと言う
まだ定年にもなっていないし
今でもスマホは持っていないだろう

テレビもスマホも無い世帯もある
固定電話はあったが
独居老人で
外部からの情報は
市が配布した防災ラジオと
回覧板と定期的な地区の集まりや
町内会長の訪問に頼っていた
多分、今でもテレビもスマホも無いだろう
お金が無いのだ


最近、防災担当課が
災害時に出動する電気自動車の契約をしていた
環境担当は、カーボンニュートラルの研究に躍起になっている
どれも見栄えの良い事業ばかり

デジタルディバイド
田舎だけの問題ではないと思うが
便利な街中から通勤してくる若手は
山間部の限界集落
我が自治体の区域であることを
実感できていない

スマホもろくに通じない
近くにコンビニすらない
山間部の支所に異動させられたときに
初めて知ることになる