とある田舎の自治体職員の日常

web上に蓄積されていく情報は自分の分身です。いつか監視される日がやってくると思ってます。

スマホとアイデンティティ

スマホを家に忘れてきて
そのまま1日過ごす人と
取りに帰る人がいる

行動範囲や
関係者の個人情報
金融情報
趣味嗜好まで
あらゆる情報が入っている

なくしたら大変だ

前にいた係に
スマホを持たない職員がいた
休みの日の緊急連絡は
専ら自宅への留守番電話だった
理由を聞くと
スマホが信用できないのだと言う
まだ定年にもなっていないし
今でもスマホは持っていないだろう

テレビもスマホも無い世帯もある
固定電話はあったが
独居老人で
外部からの情報は
市が配布した防災ラジオと
回覧板と定期的な地区の集まりや
町内会長の訪問に頼っていた
多分、今でもテレビもスマホも無いだろう
お金が無いのだ


最近、防災担当課が
災害時に出動する電気自動車の契約をしていた
環境担当は、カーボンニュートラルの研究に躍起になっている
どれも見栄えの良い事業ばかり

デジタルディバイド
田舎だけの問題ではないと思うが
便利な街中から通勤してくる若手は
山間部の限界集落
我が自治体の区域であることを
実感できていない

スマホもろくに通じない
近くにコンビニすらない
山間部の支所に異動させられたときに
初めて知ることになる